中国から帰ってきた人のブログ。
中国から帰国した後の生活をつづるブログ。読書、映画、音楽、日々のできごと等々記録していきます。
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【ざっくりとしたあらすじ】
半地下に住む四人家族。両親、兄、妹。
友達から家庭教師のアルバイトを引き受けた兄は、
お金持ち一家に上手く取り入り、
妹、父、そして母親までを紹介していく。
上手く金持ち一家に寄生したかのように見えたが、
ある嵐の夜から、事態は思わぬ方向に展開していく。
【以下、ネタバレあり感想文】
高級住宅に高級家具、高級酒、高級食材…
憧れは、ひっくり返せば嫉妬と羨望。
家に帰れば便所コウロギにまみれ、煮出した雑巾みたいな臭いがするとまで言われる自宅。
最後の事件が起こるまでの経過は、さりげなく巧妙に悪気なく、進行する。
お金持ち一家の立場に立てば、別に彼らに悪気はない。
危険な状況で自分の家族を最優先するのは当然だ。
勝手な貧乏人の逆恨み、そう言われたって仕方ないと言えば仕方ない。
けれど、そこまでの経緯を見て来た我々観客は、半地下の家族に同情せざるを得ない。
なんで、半地下の家族がそこまでの恨みを抱えなければならなかったか。
彼らの状況を作ったのは、一概に彼らが悪いとは言えない。
仕事が見つからない。予備校に行って準備しないと大学に入れないけれど、お金がない。
そんな韓国の社会状況への反発が込められているんだろうな、と思う。
高級住宅の住人が、その住宅に込められた芸術性を理解しているとは限らない。
あの映画の中では、地下に住む夫婦が誰よりも、リビングから見える庭園の景色を大事にしていた。
お金持ちの夫婦にとっては、息子がキャンプする庭でしかなかった。
ただ、お金を持っているから。
それだけの違いなのに。
前半からまったく映画だし、物語だなあというような展開。
最後の終わり方、物語チックで、良かったなと思う。
あそこにずっといて、気が狂ってしまうかもしれないし、食料が尽きてしまうかもしれない。
そんな現実的なバッドエンドではなくて、あくまでもハッピーエンドになりそうで、分からない。
雲散霧消に消えていく終わり方が、荒唐無稽な物語の最後にふさわしかったように思うのだ。
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無題
パラサイト私も見ました。
記事で書こうと思っていたけど
結局書いてませんが。
素晴らしい映画でしたね。
韓国映画のあのゾクゾクする
スリリングな展開、怖さには圧倒されました。
後半ずっと口をおさえてましたw
アカデミー賞も獲りましたし、
Jukkoさんの記事も読んで
もう一度映画館で観たくなりました!
記事で書こうと思っていたけど
結局書いてませんが。
素晴らしい映画でしたね。
韓国映画のあのゾクゾクする
スリリングな展開、怖さには圧倒されました。
後半ずっと口をおさえてましたw
アカデミー賞も獲りましたし、
Jukkoさんの記事も読んで
もう一度映画館で観たくなりました!
コメントありがとうございます
Re:パラサイト私も見ました。
ほんまですかー(^^)
後半の悲鳴を押さえるの分かります(笑)私は一部漏れてましたよ。。
そう言っていただけて嬉しいです!
妹役の女優さん、かっこよすぎて。韓国らしい顔の役者さんが多かったですね。なーんか癖になります。
ほんまですかー(^^)
後半の悲鳴を押さえるの分かります(笑)私は一部漏れてましたよ。。
そう言っていただけて嬉しいです!
妹役の女優さん、かっこよすぎて。韓国らしい顔の役者さんが多かったですね。なーんか癖になります。